聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2012年11月 2日 金曜日

再発も転移も恐るるに足らず!がんとの賢い付き合い方

人間がかかる病気には非常に多くのものがあります。高血圧や高脂血症、痛風、糖尿病などの生活習慣病を始めとして、不安神経症やうつ病、適応障害などの精神性疾患、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー性疾患、リウマチや骨粗鬆症、脊柱管狭窄症などの整形外科的疾患、そしてアルツハイマー病や心筋症、ベーチェット病などの難病が人間の健康を脅かしています。

そのように何万種類と存在する疾患の中でも、とりわけ「がん」ほど我々人間が心の底から怖がり、絶対にかかりたくないと感じている病気はないと思われます。たとえ高血圧や心臓病、リウマチなどの病気で治療中の人であっても、「がんにだけはなりたくない」とか、「がんにならないように食事に気をつけている」といった話がよく聞こえます。がんという病気を避けるために、我々はかなりの神経を使っています。

さて我々がそれほどまでにがんを怖がる理由はいったい何でしょうか。先ず注目すべきは、「がん」という病気の発する良くないイメージです。がんという言葉には「治らない病気」という響きがあり、一度発症すると一生完治することはない、と捉えられがちです。そして抗がん剤や手術などの治療では副作用などのため辛い日々を送り、挙句の果てには激痛に苛まれて最期を迎える、といったイメージを持ってしまいます。

何とかがんにかかるまいという努力は、社会のいろいろな取り組みに現れています。病院の内科や外科、脳神経外科など各診療科では、血液検査や画像診断、内視鏡などが盛んに行われていますが、その最も重要な対象は何をさておいても「がん」です。大学病院だけでなく、全国には国立がんセンターや癌研究所など、がんを重点的に研究する施設が多数あり、最高のがん治療を目指して競い合っています。

がんは保険の分野でも大きな市場となっています。ここ数十年で各種の「がん保険」が商品化され、多くの人に提供されました。働き盛りの男性を主体として、がん保険に加入する人が絶えません。その理由としては、がんの発症率が上がってきていること、がんを患った時の治療費や各種の出費がかさむことなどが挙げられます。がんを抱えると肉体的負担だけでなく、経済的負担も大きくなりがちです。

我が国ではがん患者数が年々増加しており、がんによる死者数が年間34万人を超え、男性も女性も死亡原因の第一位を占め続けています。ここ30~40年にわたって発症率、死亡率ともに増加傾向で、主な病気の中では顕著な伸びを示しています。これからは国民の2人に1人はがんにかかる時代と予想されており、日本人の最大の問題の一つと言っても大げさではありません・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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