聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2012年12月20日 木曜日

「高濃度ビタミンC+マイヤーズ」・・点滴療法の一つの理想形!?

(続き)・・このマイヤーズカクテルはたいへん応用の利く優れた点滴ですが、その極め付けといえるのが、高濃度ビタミンC点滴とマイヤーズカクテルを合体させた点滴です。高濃度ビタミンC点滴は25~100gという大量のビタミンCに硫酸マグネシウムを混注した、比較的シンプルな内容の点滴ですが、これにマイヤーズの特徴である多種類のビタミンB群を追加したものがこれです。この点滴によって、高濃度のビタミンCおよび多種類のビタミンB群の効果を合わせて享受することが出来ます。

ビタミンB群とビタミンCとでは効能に共通点もありますが、守備範囲に明らかな違いがあります。ビタミンB群にはB1、B2、B6、B12など様々な種類がありますが、その役割を総括すると、糖質代謝や脂質代謝、タンパク代謝、神経伝達物質の生合成、血液細胞の造血など、実に幅広い作用を示します。これに対してビタミンCは1種類ですが、コラーゲンの生成や副腎皮質ホルモンの生合成、免疫機能の活性化などに関わるほか、前述のように強力なガン抑制効果をもっています。

マルチビタミンなどのサプリメントやスタンダードなマイヤーズカクテルには一定量のビタミンB群とビタミンCが含まれており、それによって上述のビタミンB群とビタミンCの効能を合わせて得ることが出来ますが、ビタミンCが「高濃度」となった場合には、一段上のレベルの効能を享受することが可能です。一般的な点滴のビタミンCの用量は0.5~1g、マイヤーズカクテルは2~4gであるのに対して、高濃度ビタミンCは25~100gという桁外れの量を用いています。

ビタミンCをそのくらい高濃度で用いると、体内では通常とは比較にならない卓越した作用を示します。ガンに対する殺傷力は前述しましたが、その他に風邪やインフルエンザなど感染症の予防や治療効果、皮膚や粘膜の修復効果、疲労回復効果、動脈硬化の改善効果などが、見違えるほど強力になるのです。これにビタミンB群の糖質、脂質、タンパク代謝改善効果、神経伝達物質活性化などの作用を組み合わせることで、通常の点滴では決して得られないような素晴らしい効能を得ることが可能となります。

但しこの「高濃度ビタミンC・マイヤーズ点滴」には若干の制約があります。50g以上のビタミンCに対しては、ビタミンB群がその作用を阻害するという研究報告があるためです。これには反論もありますが、点滴療法研究会では、50g以上のビタミンC点滴にはビタミンB群を混ぜないよう指導しています。従って現実的には、疲労回復やアンチエイジング、美容、各種疾患の予防や早期治療の目的で、ビタミンC25gとマイヤーズを混合した点滴を行なうというのが、一つの理想形といえます・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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