聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2012年12月14日 金曜日

人気沸騰!にんにく注射の「にんにく臭」の正体は!?

(続く)・・今年の春先に各種注射や点滴の治療を開始してから、既存客からの紹介やホームページを見た上でクリニックに電話などで問い合わせしてくる方が時々おり、その数は徐々に増えてきています。その時に最も多い用件が「プラセンタ注射」と「にんにく注射」です。中には「どのような効果があるのか?」とか「週に何回くらい打つといいのか?」といった具体的な質問も少なくありません。注射を希望して問い合わせする方の体調などの背景は様々ですが、男女ともに30~40台の方が目立ちます。

プラセンタ注射とにんにく注射とでは、希望する人の層が若干異なります。プラセンタ注射は圧倒的に女性が多く、更年期障害や月経困難症、慢性的な疲労などに悩まされる方が多いのに対して、にんにく注射は男女ほぼ同数で、一時的な疲労や睡眠不足、栄養の偏りなどを自覚する方がエレルギー補給のために希望する人が多いようです。プラセンタ注射は女性誌や健康雑誌などで取り上げられ、かなりブームとなっているために予想がつきましたが、にんにく注射の希望者が多いのは少し意外な感じがしました。

にんにく注射の「にんにく」とは、にんにくの成分が実際に注射に含まれている訳ではありません。この注射を受けた人の何割かが、にんにくの匂いを感じることから付けられた俗称です。にんにく臭の正体は、実は「ビタミンB1」です。にんにく注射には各種ビタミンが混注されており、クリニックによってその組成は様々ですが、にんにく注射には欠かせない成分の一つがビタミンB1です。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する酵素の補酵素ですので、これが不足すると糖質を代謝できなくなるのです。

例えばひどく疲れた人がにんにく注射を打つと、注射の中に含まれるビタミンB1が体内の糖質をエネルギーに変換します。そのために注射した後、急に元気が出たような感覚を味わうのです。何故にんにくの匂いがするのかよく質問されますが、これは食事で摂ったタマネギやにんにく、長ネギなどに含まれる硫化アリルという硫黄の成分が、注射液内のビタミンB1と結合した際に発せられる匂いです。周囲の人に「にんにく臭い!」などとバレる訳ではなく、一種の錯覚なのです。

現代人は不規則な食事や食品添加物、ストレスなどでビタミンがたいへん不足しがちです。そのためにサプリメントなどで各種ビタミンを補給することが有用なだけでなく、実際問題として必要不可欠な場合も少なくありません。そのような状況の中で、にんにく注射を含むビタミン類の注射は即効性のビタミン補給法として、米国ばかりでなく我が国でも急速に普及しつつあります。トップアスリートやエリートビジネスマンなどを中心に、ビタミン注射のニーズは確実に強まっているのです・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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