聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2012年12月15日 土曜日

米国生まれの「マイヤーズカクテル」・・にんにく注射を凌駕する効能!?

(続き)・・但し一方で「にんにく注射は分かりにくい」という声もよく聞きます。一言で「にんにく注射」といいますが、厳密な定義がある訳でもなく、内容はクリニックによってまちまちです。また同じクリニックに於いても、にんにく注射A、B、C、Dなどといった具合に、いくつものにんにく注射がラインナップされていることも多々あります。さらに各々のにんにく注射に中身が何なのか、ビタミンB1は何ミリグラム、ビタミンB2は何ミリグラム、という具体的な内容が分からないのです。

そのような事情からか、にんにく注射への評価も分かれます。ある人は「にんにく注射がすごく効いた」と絶賛し、別の人は「さっぱり効かなかった」と酷評します。また同じ人についても、あるクリニックのにんにく注射はよく効いたのに、別のクリニックのにんにく注射はあまり効かなかった、などという奇妙な現象が起こります。これは主としてにんにく注射の定義と内容があいまいなことに起因しますが、もっと内容の分かりやすい、効果の予測しやすい注射というものはないのでしょうか。

米国ではごくありふれたクリニックで、「マイヤーズカクテル」という注射が盛んに行われています。これはビタミンB群とビタミンC、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルから構成されている点滴で、約50年前に米国メリーランド州の開業医マイヤーズが考案しました。その後、多くの開業医や病院にこの点滴が引き継がれ、また学会などで研究が重ねられ、「マイヤーズカクテル」と名付けられました。内容的にも改良が加えられ、今や米国の自然医療に於ける定番の点滴となっています。

我が国でも近年、前述の点滴療法研究会を主体にマイヤーズカクテルを普及する動きがあり、また日本人に合わせたレシピが考案されて、開業医を中心に拡がり始めています。なおマイヤーズカクテルを「注射」ではなく「点滴」と表現しましたが、これはビタミンの量がにんにく注射などよりも多く濃度が濃くなることから、ワンショットの注射では血管痛を招くため、20分前後かけて行なう点滴としているのです。含まれるビタミン量が豊富なことから、効能は一般的なにんにく注射よりも明らかに優れています。

マイヤーズカクテルの特徴の一つとして、マグネシウムを含有していることが挙げられます。マグネシウムは血管を拡張させ、血流を改善します。そのために手足が温かくなる、肩凝りが楽になるといった感覚が得られます。マイヤーズカクテルが有効とされる疾患は多岐に及び、慢性的な疲労、偏頭痛、気管支喘息、線維筋痛症、生理不順、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、慢性じんましん、狭心症、めまい、耳鳴り、こむら返り、甲状腺機能亢進症など、それこそ枚挙に暇がありません・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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