聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年1月21日 月曜日

インフルエンザいよいよ大流行!?タミフル有効も耐性と副作用に注意

(続き)・・昨日20日は休診日を利用して、東京・文京区にある小さな診療所へ行ってきました。先月に引き続き、休日の診療支援のためです。昨日この診療所は文京区の休日当番に当たっていて、軽症の内科疾患の患者さんが受診されました。実際に診療してみて驚いたのですが、インフルエンザの患者さんが10人以上も来院されたのです。38℃以上の発熱のある患者さんを対象にインフルエンザ迅速検査を行ないましたが、検査を行なった十数人のうち、3人を除いた方々が陽性でした。いずれもA型です。

A型インフルエンザの症状は、多少個人差があるものの、一般の風邪にくらべて際立った特徴があります。多くの方で38℃から40℃くらいまで発熱し、寒気とだるさ、頭痛、関節痛など節々の痛み、食欲低下などに見舞われます。ひどいだるさのために、過半数の方々が職場や学校を休むことを余儀なくされます。実際に昨日の患者さんの中にも「会社を休むので診断書を書いてくれ」という要望の方が3名いました。中には「だるくて仕方がないので点滴をしてくれ」と点滴をリクエストする方もいます。

インフルエンザはここ1~2週間くらいの間に、急速に流行し始めている模様です。国立感染症研究所・感染症情報センターの週刊レポートによると、先週1週間のインフルエンザ感染の報告数は前週より3倍以上も増えて、医療機関1か所当たり12.07人まで上昇しました。それをもとに全国の新規感染者数を推定すると、約80万人に上るそうです。これは昨年に比べると、出足こそ緩徐であるものの、昨年以上の流行となる可能性があります。特に埼玉、千葉、茨城、群馬など関東地方北部の流行が目立ちます。

インフルエンザに対する治療法としては、一般的な鎮痛解熱剤を含む感冒薬、或いは葛根湯を始めとする漢方薬などの内服に加えて、抗インフルエンザ薬を使用する方法があります。抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスを直接攻撃するもので、発売当初は「夢の特効薬」などと期待されたものです。特にタミフルという内服薬は、1日2回の内服だけでインフルエンザの快復を早めてくれるかも知れないのです。。実際にタミフルを飲んで「治りが早かった」と効果を実感する方も少なくありません。

ところが現実はそう甘くないようです。タミフルは10年余り前の発売当初こそ効果抜群でしたが、タミフルが効かない「耐性ウイルス」が次々と出現し、思ったほど効果の現れない症例が続出しています。これは吸入薬のリレンザなども大なり小なり同じ傾向です。また副作用の問題も侮れません。未成年者を中心に「異常行動」などの神経症状の報告が相次ぎ、死亡例も出ています。それを受けて厚労省や学会などから、未成年者には原則としてタミフルを投与しない、という勧告が出されています・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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