聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年1月31日 木曜日

寄生虫が減り花粉症急増!?アレルギーを克服する意外な視点とは・・

(続き)・・明日から2月に入りますが、徐々に日が長くなってきているのが分かります。12月頃には関東地方の場合、午後5時前には真っ暗になっていたのが今では日没が5時過ぎで、6時近くになってようやく暗くなります。朝の日の出も午前6時40分頃で、7時近くになってようやく明るくなった時期に比べれば、かなり昼間の時間が長くなったものです。まだまだ気温は低く風は冷たいのですが、日の光は確実に強さを増しており、まさしく「光の春」といった今日この頃です。

気温に関しても、1月末から俄かに上昇傾向となっています。今週末の土曜日には、関東南部の場合18度くらいまで上がると予想されていますが、これは4月下旬並みの暖かさだそうです。これだけ急に温かくなると気になるのが「花粉」です。日本気象協会から出された「花粉飛散予報」によると、関東、東海、四国、九州で2月中旬からスギ花粉が飛び始めると予想されています。但しこれは1月16日時点に於ける予報ですので、今後の気象条件によっては、これが大幅に早まる可能性もあります。

前回のコラムでは、花粉症が急増している要因の一つとして「過度に衛生的な環境」が挙げられると述べました。一見して清潔で衛生的に見える環境が、むしろ花粉症を含むアレルギー疾患の増加を招いているというのです。その理由をごく簡単に説明すると、細菌感染などによって鍛えられるべき「免疫システム」が、過度に清潔な環境によって鍛えられる機会を失い脆弱となります。その反動でアレルギー反応を起こす機序が過剰に働き、花粉症やアトピーなどアレルギー疾患の発症を招くというものです。

実際に先進国の小児は新興国の小児に比べ、花粉症やアトピー、喘息などのアレルギー疾患の発症率が高い傾向が明らかです。さらに「寄生虫」とアレルギー疾患の関係性も研究されています。何と寄生虫の保有率が低下すると、アレルギーの発生率が上がるというのです。寄生虫を体内に飼っていることがアレルギーの予防になるのだとしたら、我々は今からでも寄生虫を体の中に入れた方が良いのでしょうか。答えは「NO」です。何も寄生虫を食べなくとも、アレルギーの発症を予防する方法はあります。

解決のための一つのポイントは「腸内細菌」です。我々の腸内には100兆個もの細菌が済んでおり、乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」、大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」、どちらにも属さない「日和見菌」の3群に分類されます。このうち善玉菌を活発にして悪玉菌を抑制するなど腸内環境を改善することが、アレルギー疾患の発症抑制につながることが分かっています。それでは腸内環境を良いものとするために、具体的に我々はどのような取り組みをすれば良いのでしょうか・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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