聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年3月15日 金曜日

糖代謝、活性酸素除去、ビタミンCを支援・・アルファリポ酸は大活躍!

(続き)・・九州の福岡と宮崎では早くも桜が開花しました。いずれも記録的な早さだそうです。東京も一部では咲き始め、開花宣言は時間の問題です。あれほど寒かった冬がウソのような暖かさですが、これほど急速に暖かくなると服装の選択が難しくなります。昼前から急に暖かくなった日には、朝に着て出かけたコートが邪魔になってしまいますし、逆に午後から急に寒くなると、薄着で出かけたことを後悔してしまう日もあります。朝の天気予報で気温の変化を確かめて、着ていく服を選ぶ毎日ですね。

さて前回の続きですが、アルファリポ酸の作用にはさらにユニークな点があります。細胞のエネルギーは主としてミトコンドリア内のクレブス回路という化学反応系で作られますが、アルファリポ酸はそこに働きかけて糖質の代謝を活発にし、エネルギー産生を促進します。簡単にいうと、アルファリポ酸は糖質が燃えやすい状態にするのです。その結果として糖質代謝が向上し、血糖値の低下や肥満の防止、疲労からの回復とパワーアップに役立ちます。米国などでは「やせるサプリ」として大流行しているほどです。

ただ皮肉なことに、糖代謝が活発になると活性酸素の生成も増えてしまうというジレンマがあります。酸素を使って糖を分解する時、酸素の2~3%は活性酸素に変化してしまいます。エネルギーを作るのに比例して活性酸素も産生し、体を痛めつけてしまうのです。ところがアルファリポ酸の優れているところは、糖の代謝亢進と並行して活性酸素の不活化も行なうため、活性酸素が蓄積しないという点です。譬えていうと、燃料を燃やすとススが出来ますが、そのススも瞬時に取り除いてしまうようなものです。

アルファリポ酸のもう一つユニークな点は、他の強力な抗酸化成分であるビタミンCやビタミンE、グルタチオンなどを「還元」する作用があるということです。抗酸化成分は体内で酸化された脂質や細胞、組織を還元させて、酸化による障害から身を守っていますが、それによって抗酸化成分自体が酸化されてしまいます。いわば自らを犠牲にして身体を酸化から防いでくれていることになります。そこにアルファリポ酸が働くと、相打ちで酸化してしまった他の抗酸化成分を還元し、戦線復帰させているのです。

アルファリポ酸には他にも、肝臓を庇護する、インスリン感受性を改善する、有毒な重金属をキレートし体外に排出する、など様々な作用があります。従って医療上の用途も幅広く、慢性肝炎や肝硬変、糖尿病およびその合併症、重金属や薬物の中毒、美容、アンチエイジング、さらには各種がん治療などに活用されています。日本では一般の知名度も医療機関に於ける臨床応用もかなり遅れていますが、米国やドイツなどでは大学病院やガンセンターなどを中心に、研究および臨床応用が急速に進んできています・・(続く)

このエントリをBuzzurlにブックマーク

投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

詳しいアクセス・地図はこちらから