聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年3月22日 金曜日

CoQ10はサプリ、グルタチオンは点滴がお勧め・・アルファリポ酸は?

(続き)・・前項までの考察で、「アルファリポ酸」は非常に抗酸化力、代謝亢進作用に優れ、諸病の治療や予防、アンチエイジング等に威力を発揮すること、食事の工夫に加えてサプリメントや点滴などで補充することが、たいへん有効であると説明しました。
多くの慢性疾患や生活習慣病の原因の一つが「活性酸素」であることは、今や半ば常識となりつつあります。従って病気の治療や予防、若返り、美容などの目的で活性酸素を除去する、すなわち「抗酸化療法」に取り組むのは良いことですし、むしろ必要なことといえます。

それでは実際に抗酸化療法に取り組むとして、アルファリポ酸をどのように位置づければ良いのでしょうか。
代表的な抗酸化剤としてはアルファリポ酸の他にビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、コエンザイムQ10などがありますが、これらをどのような優先順位もしくは組み合わせ、投与経路で摂取するのが適切なのでしょうか。

まず投与経路、すなわちサプリメントとして内服するか、あるいは注射もしくは点滴で血管内に直接注入するかに関してですが、ビタミンEとコエンザイムQ10の注射による投与はあまり一般的ではありません。他の栄養成分との相性や副作用の問題があるためです。従ってこれらは主としてサプリメントの形で摂取します。
反対にグルタチオンは腸からの吸収率が低いために、サプリメントの効果はあまり高くありません。グルタチオンに関しては点滴による投与が望まれます。
一方でビタミンC及びアルファリポ酸はサプリメントによる投与が盛んに行われていますが、やはり吸収率の点からは点滴による投与がより優れています。

以上をまとめると、ビタミンCやE、コエンザイムQ10などのサプリメントを日常的に内服しながら、必要に応じてグルタチオンやアルファリポ酸などの点滴を行なうというのが、最も有効性の高い投与方法ということができます。
またビタミンCは濃度依存的に効能が高くなることから、例えばガンなど難しい病気に対しては、サプリメントで基本的な補給をしておきながら高濃度ビタミンC点滴を定期的に行なうということが、多くのクリニックで行なわれるようになってきました。

疾患や症状による優先順位は存在しますが、基本的にはどの抗酸化剤を用いても効能に大差はないとされています。むしろ大切なのは抗酸化剤の投与量と頻度です。
多く投与すればするほど、頻回に投与すればするほど、病気の治療や予防の効果は高くなります。

疾患ごとの優先順位に関してですが、ガンの場合には高濃度ビタミンCを最優先とし、続いてアルファリポ酸が投与されますが、多くの症例で両者の「併用」が行われます。ビタミンCとアルファリポ酸が相互作用を発揮しつつガンを叩いているためです。
次にパーキンソン病に対してグルタチオン点滴が有効であることから、同病を含む多くの神経変性疾患に対してグルタチオン点滴が行われます。
これに対して糖尿病性神経障害や肝硬変ではアルファリポ酸がたいへん有効という臨床報告が多数あります。
但し標準的な治療が奏功しない場合には、他の抗酸化剤に変更することも少なくありません・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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