聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年4月 8日 月曜日

原因不明の体調不良が実は「水銀中毒」だった!特に要注意の魚は?

(続き)・・この週末は風と雨で大荒れでしたね。各地で風雨による被害が出て、お亡くなりになった方もいらっしゃる模様です。心よりお見舞い申し上げます。
ちょうど1年前にも同じようなことがありましたが、「爆弾低気圧」という急速に発達した低気圧によって、記録的な雨量や風速を観測した地域が少なくありません。
春先のこの時期は気団の移動が早く、偏西風が蛇行して寒気と暖気が激しくぶつかり、低気圧が異常に発達することがよくあります。

このような天候になると気圧の変化が激しく、体調を崩す方が目立ちます。特に喘息とめまい持ちの方が辛いようです。
気圧が変わると気道や内耳が過敏となり、喘息発作やめまい発作を起こしやすくなります。特に敏感な人は、天気予報を見なくとも低気圧が来るのが感覚で分かるそうです。
本日も「蒲田よしのクリニック」では、週末の体調不良を癒そうと、マイヤーズカクテルなどの点滴を希望する方や、電話での問い合わせをする方が相次ぎました。

さて前回のコラムで、原因不明の体調不良の原因の一つとして「有害重金属」の蓄積がある、とお話しました。
慢性の疲労や腰痛、めまい、耳鳴り、不眠、憂うつ感、湿疹などの症状を訴える方が増えていますが、その原因の一つが実は有害重金属の蓄積によるとされているのです。
重金属には数多くのものがありますが、その中で人体に有害な重金属の代表的なものとして、水銀、鉛、ヒ素、カドミウム、アルミニウム、タングステンなどが挙げられます。

「金属」は我々の健康と密接に結びついています。金属であれば全て有害というと決してそんなことはなく、極めて重要な金属がたくさんあります。
金属は「ミネラル」とも呼ばれますが、人間にとって必要不可欠なミネラル、すなわち「必須ミネラル」がいくつも存在します。
代表的な必須ミネラルの一つとして「亜鉛」があります。亜鉛は皮膚や粘膜の再生や神経伝達物質の生成などに欠かすことができません。亜鉛が不足すると肌荒れや粘膜障害、味覚障害、免疫力の低下、精神的な不安定性をもたらします。
また「鉄」も赤血球中のヘモグロビンの合成や、神経機能の安定など幅広い分野で活躍しています。鉄は特に女性で不足しやすく、貧血や倦怠感、肌荒れ、爪や毛髪の異常など、様々な病気や体調不良の原因となります。

その一方で、有害重金属はどのような経路で我々の身体の中に侵入し、どのような健康被害をもたらすのでしょうか。
有害重金属の中で現在とりわけ問題となっているのは「水銀」です。日本人は水銀の蓄積量が特に多いと言われており、毛髪を用いた調査では46.4%の人に基準値以上の水銀が検出されました。鉛など他の重金属では10~12%程度であるのに比べると、突出した異常蓄積ということができます。

水銀が溜まると人体にはどのような悪影響が及ぶのでしょうか。
水銀による健康被害といえば「水俣病」がたいへん有名です。これはチッソ水俣工場から海に排出された廃液に多量に含まれるメチル水銀によって引き起こされました。
メチル水銀で汚染された魚を食べた人々が水銀中毒となり、重篤な神経障害を招いたのです。すなわち感覚障害や運動失調、視力障害、聴力障害、平衡機能障害など多彩かつ難治性の神経症状です。数多くの方々が被害を受け、長きにわたり裁判で争われました。

最近問題となっている水銀中毒による障害の一つとして、小児の自閉症や多動性障害などがあります。これも一種の水銀による神経障害です。また胎児が水銀中毒になると、心臓や眼、耳など様々な器官の奇形を招きます。
子供でも水銀が溜まるのか、と驚くかも知れませんが、母親の体内に水銀が多ければ、胎盤や母乳を通して子どもの体内にも容赦なく水銀が入り込んできます。
成人も含め、水銀は心臓や血管、皮膚、肝臓、腎臓などをも障害し、心血管系疾患や肝機能障害、腎不全、湿疹など数多くの病気を招きます。また慢性疲労や筋肉痛、頭痛、めまい、うつ症状など様々な体調不良の原因となります。

水銀は意外と身近なものに含まれています。とりわけ注意を喚起されているものが「魚」です。魚は健康に良いというイメージがあり、確かにその通りなのですが、魚の種類によっては水銀の含有量が多いので注意が必要です。
身近な魚で特に注意が必要なのは「マグロ」です。マグロのような大型の回遊魚は海洋に於ける食物連鎖の頂点に君臨しており、メチル水銀が体内に蓄積しやすいのです。
実際に刺身や寿司などでマグロをたくさん食べる人には、水銀が溜まりやすいことが証明されています。
そのほか水銀量が多い魚としてはブリやサメがあり、魚類ではありませんがクジラやイルカにも多くなっています。反対にタイなど白身の魚、アジやサーモンなど青魚、エビやカニなど甲殻類にはさほど多くないとされており、魚種を選ぶことによって水銀による被害を最小限にすることは可能です。

しかしながら水銀が多量に含まれているのは魚だけではありません・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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