聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年4月15日 月曜日

治りにくい貧血の原因が何と「鉛」?ヘアカラーの使い過ぎにはご用心!

(続き)・・「蒲田よしのクリニック」を受診される方は8割以上、恐らく9割近くを女性が占めています。一昨年11月の開業当初から、女性の方の来院が多いとは予想していましたが、ここまで女性が圧倒的に多くなるとはまさに想像以上でした。
その理由としては、当院の目玉である「ラドン浴」に対する人気の度合いが女性で特に高いことと、何よりも「プラセンタ注射」が女性にとりわけ受けており、注射をする方の9割以上を女性が占めることなどが挙げられます。

来院される女性の健康状態は人それぞれで、本当に具合の悪い方から健康そのものの方まで、まさに十人十色です。その中でも共通項として浮かび上がっている要素がいくつかあります。
それを列挙すると「更年期障害」「美容」「慢性疲労」などが挙げられますが、私が特に問題だと感じているのが「貧血」です。

貧血とは、赤血球数が減少、もしくは赤血球中に存在するヘモグロビンの濃度が低下した状態で、酸素の運搬力が乏しくなるために全身倦怠感、肩凝りや腰痛、生理痛、不眠、憂うつ感、爪が割れやすい、脱毛などの多彩な症状に悩まされるようになります。
貧血にかかる人の9割程度は女性で、その原因の大半を「鉄欠乏」が占めています。鉄はヘモグロビンの中央部に位置する物質で、鉄が不足することによりヘモグロビンの産生が阻害され、進行すると貧血を招くのです。

「鉄欠乏性貧血」の患者に対し、病院では薬として「鉄剤」が投与されます。不足している鉄を重点的に補給することによってヘモグロビンの産生を促進し、貧血を効率よく改善させようという治療法です。
ところが多くの患者はこの鉄剤を内服すると、吐き気や胃のもたれなどの胃腸障害を招き、一部の患者は内服を中断してしまいます。その原因は、鉄剤に含まれる鉄分が植物由来の「非ヘム鉄」であり、胃腸からの吸収率が決して高くないためです。

薬が飲めない患者や重症の鉄欠乏性貧血の患者に対して、鉄の「注射」を行なうことがあります。これは胃腸からの吸収を考慮に入れる必要がなく、吐き気も殆んどありませんが、逆に効き過ぎて「鉄中毒」になってしまう場合があるので、注意が必要です。
これに対して一部のクリニックでは、動物由来の「ヘム鉄」を豊富に含んだサプリメントを投与することで、優れた治療効果を挙げています。ヘム鉄は腸管からの吸収率が高く、吐き気をもたらすことが殆んどありません。

ところがヘム鉄の投与をもってしても貧血や鉄欠乏がなかなか改善しない、極めて難治性の患者にも時々遭遇しますが、このような場合によくみられる原因の一つとして、鉛の体内蓄積による「鉛中毒」が挙げられます。
ヘモグロビン産生にあたっては鉄がその中心部に配置されますが、鉛が存在すると鉄のヘモグロビンへの結合が阻害され、その代わりに鉛がヘモグロビンの中心部に居座ってしまいます。そうなると鉛の代わりに鉄が入り込むことは極めて困難となります。

実は最近、鉛中毒に見舞われる方がたいへん多くなっています。鉛が体内に蓄積すると、貧血以外にも様々な体調不良を引き起こしますが、代表的なものだけでも高血圧、動脈硬化、白内障、神経障害、不眠、頭痛、疲労感、肝腎障害、と続きます。
鉛中毒は水銀中毒に次いで高頻度の重金属障害です。水銀中毒が男性に多いのに対し、鉛中毒は女性に比較的目立ちます。その理由は、水銀の主な供給源であるマグロの消費量が男性で多いのに対し、女性が多用するヘアカラーに鉛が含まれるためです。

今の時代、40代までの女性であれば大半の方がヘアカラーをしていますが、物によっては多量の鉛が含まれています。高品質のヘアカラーは「無鉛」のものもありますが、特に中国製などはかなりの量の鉛を含んでいる場合が多いのです。
そのほか我々の周囲には意外なところに鉛が潜んでいます。それを列挙すると、古い水道管、塗料、(鉛)電池、(有鉛)ガソリン、缶詰などが挙げられます。特に古い環境に住んでいて、安価なヘアカラーを用いている場合に、鉛中毒の危険性が高いといえます。

鉛の他の有害重金属も侮れません。イタイイタイ病の原因ともなった「カドミウム」は、神経過敏や骨の形成障害、歯の黄色化、肝腎障害、さらには各種ガンの引き金になりますが、意外なものに含まれています。
カドミウムは排気ガスやタバコ、缶詰などに入っていますが、何と「玄米」の糠の部分にも含まれることが分かっています。これは主として農薬の使用によるもので、無農薬の玄米ならばさほど問題とはなりませんが、我々は健康のために何を食べたら良いか、分からなくなってしまいます。
「ヒ素」も大いに問題となっています。ヒ素は貧血や末梢神経障害、頭痛、高血圧、聴力障害、それに各種ガンの原因となりますが、農薬や木材などの防腐剤、井戸水、各種産業廃棄物などに含まれているほか、何と「貝類」や「海藻類」といった海の幸にも含まれることが判明しています。

他にもアルミニウムやタングステン、ベリリウムなどいくつもの有害重金属が我々の周囲にははびこっており、多くの人がその中毒症に悩まされていますが、それを排除する方法はないのでしょうか。
実は我々の身体には有害重金属を排除する力が元々備わっており、それを強力にバックアップするような治療法も現に存在するのです・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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