聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年5月18日 土曜日

血管スベスベ血液サラサラ!キレーション&ラドン浴の驚くべき併用効果

(続き)・・最近、新聞や週刊誌などで「再生医療」に関する記事をよく目にするようになりました。
再生医療といえば、ノーベル賞に輝いた山中伸弥教授の「iPS細胞」の研究が有名ですが、そのiPS細胞を用いて眼の角膜の細胞や心筋の細胞、血液細胞、あるいは神経細胞を作製するなどの事業を、大学や企業等がコラボレーションして取り組む、という類のニュースが頻繁に報道されているのです。

iPS細胞は「多能性幹細胞」の一種で、体の様々な細胞に分化する「多分化能」と、自ら増殖する能力「自己複製能」を併せ持つ細胞です。神経や皮膚、心臓や血管、腎臓や肝臓、血液など体の様々な細胞に分化できるため、難治性の疾患や外傷などに幅広く対応できる可能性を秘めています。
このような医療技術を用いれば、重症の外傷や熱傷、角膜障害、心筋症、神経変性疾患、腎不全、肝硬変、重症の貧血、さらにはガンなどの難しい病気や怪我などの患者に対し、根治を含む抜本的な病状の改善をもたらすことも不可能ではありません。

「再生医療」が国内外で盛んに研究され、臨床応用に向けて急ぎ足で準備が進んでいる背景としては、従来の医療が限界を迎えていることが大いに関係しています。
これまでの西洋医学中心の医療では、病気の症状を抑えることに主眼が置かれていました。発熱があれば解熱させる、痛みがあれば鎮痛を図る、腫瘍があれば切り取る、発疹があれば薬で抑える、血圧が高ければ下げる、などのいわゆる「対症療法」が主流だったのです。

ところが今や、対症療法だけでは病気の根本的な解決にはならないことが明らかとなっています。例えば高血圧の場合、降圧剤を内服すれば確かに血圧は下がります。ところが血圧が下がっても、脳梗塞や心筋梗塞などの血管障害を発症する人が後を絶ちません。
何故そのようなことが起こるかというと、一つには高血圧の背景として「動脈硬化」があるためです。動脈壁が老化やストレス、栄養バランスの乱れ等の要因によって硬くなり、その影響で血圧が高くなるのです。従って動脈硬化そのものを改善させなければ、脳梗塞などの血管病変の発症を根本的に予防することは出来ません。

再生医療はこの動脈硬化に対してもアプローチを始めています。例えばiPS細胞を用いて動脈壁の「血管内皮細胞」を作成し、痛んだ動脈壁を若々しくスベスベの血管に生まれ変わらせるというテクニックです。
日常の会話でも我々は、「血液サラサラ」とか「血管スベスベ」という言葉で若々しさを表現しますが、再生医療はその血液や血管、皮膚、臓器、脳などの若々しさを具現する、究極の医療技術の一つといえそうです。
但しiPS細胞を含む再生医療は最先端の医療であり、医療現場で普通に用いられるのはまだ先の事と考えられます。また実際に日常診療として登場したとしても、たいへん手間とコストのかかる治療行為であり、かなりの高額医療となりそうです。


さて前回のコラムでは有害重金属を強力に排出する「キレーション療法」についてお話しましたが、実はこのキレーションは動脈硬化に対しても優れた効果を発揮するのです。それどころかキレーション療法の本場米国では、重金属中毒よりも動脈硬化病変に対する治療症例の方が数が多く、より脚光を浴びているほどです。
キレーションはEDTAなどのキレート剤を内服もしくは点滴することで重金属を挟み込み、尿として排出しますが、動脈硬化に対しては血管壁内のカルシウムをキレートし排出します。また活性酸素の産生を強力に抑制し、血管壁を酸化から守ります。

動脈硬化の発生と進行には、活性酸素によるLDLコレステロールの酸化と伴に、過剰なカルシウムイオンが関係します。キレーションはこれら活性酸素と過剰なカルシウムを排除することによって、動脈硬化の進行を抑制するのです。
実際に、糖尿病などを背景とした動脈硬化の進行により、下肢の動脈閉塞を招いて切断寸前にまで追い込まれた方が、キレーション点滴を繰り返すことで切断を免れ、病状が劇的に改善したような症例報告が多数みられます。
キレーション療法は再生医療に分類されてはいませんが、酸化して硬くなった血管、すなわち動脈硬化を起こした血管を若返らせ、それこそ「再生」させることのできる優れた治療法です。健康保険こそ適応にはなりませんが、日常的にクリニックで受けることが可能です。まさに再生医療に準じる治療法ということができます。

血管を若返らせ「再生」させるような治療法は、キレーション療法だけではありません。点滴療法の範疇では「アルファリポ酸点滴」や「グルタチオン点滴」などがそれに該当します。いずれも強力な抗酸化作用をもつ優れた点滴です。
例えばアルファリポ酸は、ビタミンCの400倍もの強い抗酸化力をもち、またビタミンCやグルタチオンなどの抗酸化作用を支援します。さらに水と油の双方に結びつくため、血管壁細胞を酸化から保護する作用が並外れています。そのためにキレーション療法に匹敵するほどの動脈硬化抑制効果があるのです。

その一方で「ラドン浴」には、強力な抗酸化力と重金属キレート効果があります。活性酸素を消去するSODという酵素の活性は、ラドンに被曝させると瞬時にして1.5倍に増強することが分かっています。また水銀や鉛、過剰なカルシウムなどの金属の排出能を向上させます。
実際に定期的なラドン浴により、動脈閉塞のため足が壊疽に陥っていた方の血流が回復し、劇的に壊疽が改善したという臨床例が多数、報告されています。ラドン浴により動脈硬化が軽減し、血管が柔らかくスベスベになり、中を流れる血流の状態が明らかに改善するのです。

前述のようなキレーション療法やアルファリポ酸点滴にラドン浴を併用することで、有害重金属から身を守り、動脈硬化を強力に阻止することがさらに可能となります。これらの併用療法は、本格的な「再生医療」に先駆ける先端的な治療法の一つということができそうです・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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