聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年6月 8日 土曜日

食品添加物、精製食品、薬物・・腸に「穴」を開ける意外な犯人とは!?

(続き)・・昨日7日この「ガン専門」ホームページに待望の「スマホ版」が誕生しました。このブログを読んで下さっている方の中にも、スマホ(スマートフォン)を使っている方が大勢いらっしゃるかと思います。皆さん、たいへんお待たせいたしました!
これまでは「パソコン版」のみがあり、これをスマホで閲覧すると、文字がとても小さくて読みにくい(というか、読めない!)状態でした。そのためスマホで訪れてきた方々には大変ご迷惑をおかけしてきましたが、これでようやくスマホの方にもご覧いただけるようになりました。

スマホ版は従来のパソコン版と内容的には殆んど同じです。ただスマホ版にはパソコン版の内容に加えて、高濃度ビタミンC以外の各種点滴療法(アルファリポ酸点滴など)について詳しく解説しているほか、重金属や食物アレルギーに関しても若干の記述をしました。パソコン版をご利用の方も、ぜひスマホ版を一度ご覧ください。
なおこのブログは今回で82回目の投稿になります。パソコン版ではその全てをご覧いただけますが、スマホ版に関しては、掲載されるのは今回の記事からになります。これはシステム上やむを得ないことだそうです。過去のブログをご覧いただく場合は、お手数をおかけしますが、ぜひパソコン画面からお願いいたします。


さて前回は、遅発型フードアレルギーを招く要因の一つとして「腸内環境」の悪化があり、さらにその原因としては腸内細菌叢の異常と並んで「リーキーガット症候群」(Leaky Gut Syndrome:LGS)が注目されている、と説明しました。
これは腸粘膜の構造に異常を来たし、そのために食物中の栄養素が大分子のまま体内に侵入し、結果として各種アレルギー症状や栄養バランスの異常など、様々な健康上の問題を引き起こす疾患です。
このLGSは腸内細菌叢の異常と相まって近年急増していますが、その主要な原因の一つとして、食生活上の問題点が指摘されています。現代の便利な食事情が逆に腸粘膜にとってストレスとなり、ひいては食物アレルギー急増の要因となっているのです。

それでは具体的に、どのような食習慣がLGS、およびそれに起因する遅発型フードアレルギーを引き起こす要因となるのでしょうか。
先ず挙げられるのが、各種の「食品添加物」です。現代の食品とりわけ加工食品は、たいへん保存性に優れ、室温で何週間、何カ月も保存が利く食品が無数にありますが、これは「保存料」や「防腐剤」がふんだんに使われていることが大いに関係しています。
また見栄えの良い食品にはたいてい「着色料」が用いられ、風味を整えるために「香料」が、歯ごたえをよくするために「増粘剤」がよく使われています。現代の食卓は保存性や見栄え、歯ごたえ、香りなどを重視するあまり、これらの添加物を多用していますが、このような人口の産物が腸管壁にダメージを与え、LGSの大きな原因となっているのです。

次に原因として考えられるのが「精製された食材」です。例えば精白小麦粉や白砂糖など、高度に生成された炭水化物、糖質の摂り過ぎは、血糖値の急上昇やビタミン、ミネラル、食物繊維の不足などを通して腸粘膜に大きな負担を与え、LGSを引き起こします。白米も過剰の場合には同じ理由により、原因となり得ます。
精製された「油」もまた問題となります。植物油の大半はオメガ6(リノール酸)のグループに含まれますが、精製されたオメガ6の過剰摂取は腸粘膜の構成要素である脂質層にダメージを与え、LGSの発症を促します。

最も良くない油は「トランス脂肪酸」です。これはマーガリンやショートニングなど、植物油に水素添加をして半固形状にした油ですが、少量でもアレルギーや動脈硬化、炎症などの原因となり、LGSも高率に発症させてしまいます。
反対に野菜や果物、海藻類、キノコ類、イモ類などの不足もLGSの発症に加担してしまいます。ビタミンやミネラル、食物繊維などの欠乏を招くからです。意外と思われるかも知れませんが、肉や魚など動物性食品を極端に避けるような食生活も、アミノ酸不足から腸粘膜を脆弱にしてLGSの遠因となります。

食生活からは外れますが、「薬物」もLGSの発症を容易にします。薬物は基本的に人体にとって「異物」ですので、腸粘膜に対して大なり小なりストレスとなりますが、とりわけ障害となりやすい薬品群がいくつか存在します。
筆頭に挙げられる薬品群は「抗生物質」です。抗生物質は有害な細菌から人体を守ってくれますが、過剰に投与すると腸内細菌叢を攪乱し、免疫力がかえって低下するなどの弊害を招きます。またそれだけでなく腸管壁にダメージを与え、LGSを引き起こすことにつながります。

それ以外にも、鎮痛解熱剤、ステロイドホルモン剤、胃潰瘍治療剤、ピル(経口避妊薬)、抗がん剤などの薬物が、それぞれ機序は異なるものの、長期に服用することで腸粘膜にストレスを与え、LGSを招いてしまうのです。
およそ薬物というものは、我々が病気になった時、あるいは病気を予防する目的で服用しますが、腸粘膜を含めた組織、臓器にとってストレスとなるため、基本的には人体にとって排除したい対象ですので、その使用は最小限にとどめたいものです。

それ以外に、腹部の冷えや精神的ストレス、過労や慢性疲労、睡眠不足、排気ガス、環境ホルモンなどもLGSの加速要因となりますが、それでは我々は一体、LGSおよびそれに伴う遅発型フードアレルギーを克服するために、どのように取り組めば良いのでしょうか・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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