聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年6月 1日 土曜日

小麦や大豆も危ない!?身近な食材が招く遅発型フードアレルギー

(続き)・・本日から6月になりました。今朝の新聞に「5月は月間で10ヶ月ぶりに株価下落」という記事が載っていました。昨年7月以来、月間ベースで上昇を続けていた株式相場は、5月の1ヶ月間で0.6%と小幅ながら、値下がりしたというのです。
22日までは一本調子で上がっていたものの、23日に1143円安という記録的な急落を演じ、その後も乱高下を繰り返しながら下落傾向に歯止めがかかりません。下旬に入っての急落が、中旬までの値上がりを帳消しにしてしまった格好です。

今、私は株式投資を行なっていないので対岸の火事のようにこのニュースを見ていましたが、株に多額の資金を振り向けている人は、ハラハラしながら相場の成り行きを見守っていることでしょう。人によっては大損をしてしまったのではないでしょうか。
ただ経済アナリストや市場関係者などの間では、このまま相場が一方的に下落傾向に転ずるという見方は少数派です。多くの専門家は、一時的な調整を経て再び上昇基調に入る、と予想しています。それだけ日本経済の状況が好転し、簡単には相場が崩れないと読んでいるのでしょう。果たしてどうなることでしょうか。

急落した翌日24日のある新聞に、室町時代のお坊さん「一休」のエピソードが載っていました。一休といえば「一休さん」の愛称で、アニメや漫画などで人気を博しており、最近は海外でも知られています。その一休の口癖の一つが「一休み、一休み・・」です。
今のような時代に一休さんが人気を集めているのは、時間に追われて働き、学び、遊んでいる忙しい現代人にとって、一休さんに代表される、気張らない、のんびりした生き方が逆に魅力的に映るからではないでしょうか。

まるで「失われた20年」を取り戻さんばかりの勢いで上昇を続けてきた株価も、目先は「一休み」したような動きとなっていますが、これも一休さんにしてみれば、「株価も、休み休みにしましょう」などと感じているのではないでしょうか。株価上昇は結構なことですが、一本調子で上がるよりは、休みを入れながら上がった方が、長い目で見ると良さそうな気がします。


さて前回のコラムで、様々な疾患や体調不良の原因となる「遅発型フードアレルギー」を引き起こす代表的な食材として、「卵」および「牛乳」があると説明しました。
卵と牛乳はいずれも実に多くの加工食品や調理法に活用されているため、我々が一切口にしないのは難しいほど日常的にありふれた食材となっています。卵や牛乳に対してアレルギーを持つようになってしまった場合、我々は一体何を食べれば良いのでしょうか。
ところがアレルギーの原因となる食材は、卵や牛乳だけではありません。これ以外にも、我々の周囲にはアレルギーを引き起こす可能性の高い食材がたいへん多いのです。

卵や牛乳に次いで注意すべき食材は「小麦」です。小麦は小麦粉として、パンや麺類、お菓子、各種の加工食品などに多用されており、ある意味で卵や牛乳以上に我々現代人にとって身近な食材です。何とパンや麺類、お菓子などを食べるだけで、アレルギー症状に見舞われることが少なくないのです。
次に「大豆」が挙げられます。大豆は単に豆として食べるだけでなく、様々な加工食品として利用されており、特に日本人に豆腐や納豆、醤油、味噌などの形で毎日のように摂取しています。和食から大豆を排除したら、一体何が残るでしょうか。
小麦や大豆以外にも、アスパラガスやトウモロコシ、ゴーヤ(苦瓜)、タマネギ、バナナ、キウイ、コーヒー、ニンニク、ハチミツ、アーモンド、パイナップルなどがアレルギーを引き起こし得ることが報告されています。逆にアレルギーの原因とはなり得ない食材を列挙する方が難しいくらいです。

アレルギーを起こしやすい食材には、いくつかの傾向が読み取れます。先ず指摘できるのが、日常的に摂取する「頻度の高い」食材であるという点です。卵、牛乳、小麦、大豆などはいずれも、毎日のように口にしている身近な食材ばかりです。頻繁に摂取することにより、体が「感作」されてアレルギーを招く可能性が高いのです。
次に、歴史の比較的「新しい」食材であるという点です。例えば牛乳や小麦は日本人が近代になって本格的に食べるようになった食材であり、日本人の体質に遺伝子レベルで馴染んでいない可能性があります。野菜や果物などの中でもアレルギーを起こしやすい食材の多くは、近代以降に入ってきた外来の食材です。
一方、栽培や飼育の段階で「自然でない」育てられ方をされた食材、あるいは過度に「加工処理」された食材であるという点です。例えば卵の多くはブロイラーとして運動不足の環境下で、抗生剤などの混入した飼料を食べさせられて育っています。また牛乳の多くもホルモン剤を飲まされた母牛から搾乳され、高温で加熱処理されています。

以上のように「人工的」な環境で育ち、あるいは加工された「近代的」な食材を、健康に良いとばかりに「日常的」に摂取し続けると、アレルギーになりやすい傾向が明らかです。病気を予防し健康になるための食生活上の工夫が、皮肉なことにアレルギーという不健康な状態を招くことが少なくないのです。
例えば健康に良さそうなイメージのあるゴーヤを自宅の庭で栽培し、毎日のようにせっせとゴーヤを食べ続けた結果、ゴーヤに対する遅発型アレルギーに見舞われたという症例が報告されています。ゴーヤが体に良いのは確かですが、あまりに頻繁に摂取しているとアレルギーを起こすことがあるのです。

ところで現代人が食物に対するアレルギーを招きやすくなってしまったのは、食材にまつわる事情と並んで、我々自身の「体質」にも原因があることが分かってきました。実際に同じ食材を食べていても、ある人はアレルギーにかかり、別な人はアレルギーにならないというような事例が少なくありません。

我々現代人の体質はどのように変化してしまったのでしょうか。最も大きな要素として「腸内環境」の悪化が挙げられます・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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