聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年6月29日 土曜日

決め手は抜群の「抗酸化力」!食物アレルギーにも著効を示すラドン療法

(続き)・・いよいよ本格的なサクランボのシーズンを迎えています。スーパーなどでも国産のサクランボがたくさん並んでいます。輸入物のサクランボと違い、国産のサクランボは自然な甘みと新鮮さが良いですね。値段は輸入物に比べかなり高いものの、やはりこの季節には山形や福島、山梨などのサクランボを食べてみたいと思うものです。
それにしても山形産などの「佐藤錦」は一級品ともなると、びっくりするくらい高いですね。デパートなどでは一箱数千円から2万円もするものが並んでいます。普段はなかなか手が出せないものの、艶々した佐藤錦の輝きを見ていると、シーズン中に1回くらいは一級品の佐藤錦を食べてみたいと思うものです。

私が20年以上を過ごした山形県では、今がまさにサクランボの収穫シーズンです。梅雨時にも関わらず、観光バスや新幹線などで全国から「サクランボ狩り」の観光客が訪問します。ところが集まってくるのは観光客だけではありません。何と「サクランボ泥棒」も各地から山形へやって来るのです。
収穫の始まりと同時に「佐藤錦が盗難・・○○万円相当の被害」などというニュースが伝えられ、「今年もまたサクランボ泥棒が出た・・」などと憤りを覚えるものです。サクランボのもぎ方はプロ級で、未明から早朝のうちに犯行に及ぶことから、かなり慣れた筋による仕業と考えられています。

山形県に於けるサクランボの主産地は県央部の東根市と寒河江市で、この2市の生産量が他を引き離しています。私は約10年前に寒河江市の病院に勤めていましたが、サクランボ収穫も大詰めの7月中旬に、私の外来を受診した60代の男性が急に血を吐き、赤黒い多量の吐物が私のすぐ近くまで飛んできました。
緊急内視鏡の結果、十二指腸潰瘍と診断され、1週間ばかり入院しましたが、帰り際にこの男性は「体も心もボロボロになった・・」とため息をつきました。この方はサクランボ農家で、収穫と箱詰め、伝票作成、そして泥棒監視と、1か月以上にわたって3時間睡眠の毎日だったそうです。それほどに過酷な労働とストレスだったのでしょう。


さて前回までのコラムで、遅発型フードアレルギー及びその原因となるリーキーガット症候群(LGS)を予防する上で、発酵食品や乳酸菌製剤がたいへん有効である、と説明しました。これらを日常的に摂取することで腸内細菌が活性化され、また腸管粘膜が強くなり、LGSやアレルギーを抑制することに力を発揮するのです。
これらは腸管内に有効成分を供給し、腸内環境を改善するアプローチです。腸管内は口と肛門を通して外界とつながっている、いわば「内なる外」です。すなわち腸管内は、厳密には「体外」ということができます。それに対して、「体内」からのアプローチで腸内環境を改善する方法にもたいへん有効なものがあります。

お風呂にゆったりと浸かる、温泉で湯治をする、などによってアレルギーが改善することはよく知られています。また下痢や腹痛、便秘など胃腸のトラブルに対してお風呂などで体を温めると、胃腸の調子が改善することも我々は経験的に知っています。なぜお風呂や温泉は、アレルギーや胃腸の不調に効果的なのでしょうか。
逆に腹部が冷える、体温が低いなどの条件では、アレルギーや胃腸の具合が悪化することも明らかな傾向です。腸管周辺の温度が低いと、腸管周囲の血管を流れる血液の温度が下がり、免疫力や代謝、抗酸化力などが低下します。お風呂などで腸管周囲の血液が温まると、免疫力などが向上してアレルギーを抑え、腸管粘膜の状態も良くなります。
食物アレルギーに限らず、胃腸の病気や不調がある時に、お風呂などで腹部を中心に温めると、病状や体調が改善することは経験的にも理論的にも正しいことが分かっています。例えば胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸ガン、潰瘍性大腸炎などの消化管疾患に於いては、腹部の「温熱療法」が有力な代替療法として市民権を得ています。

秋田県の「玉川温泉」には、全国からガン患者をはじめリウマチや潰瘍性大腸炎、パーキンソン病、アトピーなど難病の方々が多数集まってきますが、その効能の源は温泉の温熱効果もさることながら、岩盤から発生している「ラドン」によるところが大です。ラドンはラジウムが壊変して生じるガス状の放射性物質です。
実はこのラドンは、アレルギーの抑制や腸内環境の改善に関しても非常に大きな力を発揮しています。実際に玉川温泉や、やはりラドン療法で有名な鳥取県の三朝温泉などでは、重症のアレルギー疾患や消化管の難病、すなわち食物アレルギーやアトピー、喘息、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、大腸ガンなどに対する治療を行なっており、優れた成績を挙げています。

それではなぜラドン療法は、アレルギーの抑制や腸内環境の改善に威力を発揮するのでしょうか。ラドンを含む放射性核種は、それが適正な線量である限り様々な活性化を生体にもたらしますが、その代表的なものは「抗酸化作用」です。体は加齢やストレス、有害物質などのために活性酸素による酸化が進み、各種疾患や老化、体調不良の原因となりますが、ラドンなどはその酸化を強力に抑制するのです。
実際にラドンを浴びることにより、活性酸素を失活させる主要な酵素の一つであるSOD(Superoxide dismutase)の活性が瞬時にして1.5倍まで上昇することが証明されています。世界中の製薬会社がしのぎを削ってSOD活性を向上させる薬品を研究していますが、せいぜい2~3%ほど活性を上昇させるのが関の山であるとされていますので、いかにラドンの抗酸化力が強力であるかが分かるというものです。

このようなラドンの強い抗酸化力の影響で、腸管粘膜が酸化から守られ、腸内環境が良好なまま保たれます。腸の絨毛はしなやかさときめ細やかさを保ち、食物アレルギーの原因となる大きな分子の栄養素が体内に入り込むのを防ぎます。それによってLGSの発生を防止し、それに端を発する食物アレルギーから身を守るのです。
さらにラドンは免疫系を有効に調節することによって、アレルギーが発症しにくい体内環境をもたらします。免疫系にはTh1系とTh2系という二つのシステムがあり、このうちTh1を活性化する一方でTh2を抑制することを通して、アレルギーが発生することを根源的に抑制しています。まさにラドンは「腸の守り神」ともいうことができ、アレルギーと無縁の生活も夢ではないのです・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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