聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年7月23日 火曜日

国会議員交え盛況に開催!「第6回放射線ホルミシス講演会」ご報告

(続き)・・約2週間ぶりのブログ投稿になります。皆様お待たせしました!一時期は暑さが一段落して凌ぎやすい日が続きましたが、ここ2~3日は再び蒸し暑くなってきました。太平洋高気圧の勢いが復活してきた模様で、7月前半ほどではないものの、それに次ぐ暑さとなっています。夏バテなどはしていませんでしょうか。
この2週間近くの間、私は日常診療の合間を縫って、講演会に於ける発表原稿の作成に追われていました。そのためにブログを書く時間を確保できなかったのです。おかげ様で資料作成、発表ともに上々の出来で、聴衆の方々や主催者、同志の医師などから高いご評価を頂くことができました。皆さま応援ありがとうございます!
この講演会とは7月21日(日)に東京・神楽坂の東京理科大学で行なわれた「第6回 放射線ホルミシス講演会」です。これは医療としての「放射線ホルミシス療法」のレベルアップと医学界への普及を目指し、2008年から1年に1回のペースで開かれている講演会で、毎年この7月という暑い時期に開かれるのが通例となっています。

放射線ホルミシスとは、「低線量」の放射線を浴びることで病気の治療や予防、健康増進、アンチエイジング、美容など、健康上の有益性に寄与する現象を指す用語です。この放射線ホルミシスに対する関心と期待は年々向上してきており、講演会の盛り上がりも年を追うごとに高くなってきているというのが正直なところです。
「放射線」というと一見して怖い印象があり、とりわけ2011年の福島第一原発事故の後1年くらいの間は、低線量といえども放射線に対しては一種のアレルギーを感じる方が少なくありませんでした。実際に2011年7月に開かれた第4回の講演会では、放射線被曝に対する不安や疑念を訴える質問やコメントも聞かれました。
ところが今回の講演会では、そのような不安や疑念の雰囲気は殆んど感じられませんでした。医師などから発表されるホルミシス療法に関する臨床治験はもちろんのこと、聴衆からの質問やコメント、会場を支配する空気といったものからは、放射線ホルミシスに対する強い関心や期待、将来性などが存分に感じ取れたのです。

今回の講演会では、特に驚いたことが2つありました。1つは放射線医学の専門家が出席し、ホルミシス療法に対する並々ならぬ意欲と期待を示すコメントを述べられた点です。某医科大学の放射線科教授で、ガンに対する「高線量」放射線治療の研究に携わる方ですが、彼が今後は「低線量」放射線療法も重要視したい、と話したのです。
これは実はたいへん革新的な出来事です。一般的に病院で行なわれている「放射線治療」とは、ガンに対して高線量の放射線を照射しガン細胞を殺傷しようという治療法です。それに対してホルミシス療法は、全身に低線量の放射線を照射し、免疫力や抗酸化力、代謝力を向上させるなどを通してガンを封じ込めようという治療法です。
従来の医学界では、高線量の放射線によるガン細胞の殺傷こそ治療の「王道」であって、全身に低線量の放射線を浴びせる方法など「民間療法」のレベルだ、という偏狭な意識がありました。ところがここに来て、放射線治療の専門家が低線量放射線を用いたホルミシス療法に意欲を示したことは、医学界に革命を起こし得るほど重要なことです。

もう一つ驚いたのは、講演会会場に現職の衆議院議員が2名も姿を見せ、各々5分間ほどスピーチを行なったことです。二人とも「ホルミシス療法という素晴らしい医療を、日本と世界に普及していきましょう!」などと、低放射線ホルミシス療法についての理解と協力の姿勢を示し、力強い応援の演説を行なったのです。
この議員らは国会に於ける党や派閥を超えた議員で構成される「放射線議員連盟」のメンバーで、ホルミシス療法などの放射線医学の普及、放射線に関する正しい知識や活用方法の啓蒙などの活動を行なうべく、超党派の枠組みで結成されました。結成当初は批判的な見方もあったものの、現在では国会の内外で大きな存在感を示しつつあります。
原発事故の後しばらくの間、放射線に関する話題はたいへん神経質に扱われ、特に政治的にはこの問題を先送りする傾向がありましたが、放射線被曝の真の姿が明らかになってくるに従って、政治家の有志の方々が「放射線の適正な医療的活用」に関して、正面から取り組むように変化しつつあることは確かなようです。

さて講演会の内容に関してですが、講演会を主催する「一般社団法人 ホルミシス臨床研究会」の代表理事である川嶋朗医師のあいさつから始まりました。川嶋氏は東京女子医科大学の准教授で、東京・青山の「青山自然医療クリニック」を運営していますが、研究会の発足当初からリーダー的な役割を果たしてきました。
川嶋氏は人間の「自然治癒力」を重視し、それを引き出すための診療やアドバイスを患者に施すことで知られています。同クリニックでは新規の患者は半年待ちというほどの人気ぶりですが、10数年前から放射線ホルミシスに注目して研究を重ね、ホルミシス臨床研究会の発足と発展に尽力してきました。
川嶋氏が一貫して重視していることは、放射線ホルミシス療法は低線量とはいえガンマ線などの「放射線」を扱う治療法であり、一定量以上の線量を出すホルミシス療法であれば、医師の監督下に治療を行なう必要がある、という点です。ろくに線量が出ていないサギまがいの施設ならいざ知らず、あるレベル以上であれば医師の関与が必須です。

続いて同研究会の理事で、日本に於ける放射線防護に関する権威の一人である服部禎男氏の講演がありました。服部氏はもともと電力業界の研究者でしたが、米国ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授らによる「低線量の放射線はむしろ健康に良い」という論文に衝撃を受け、それ以来ホルミシスに関する研究を重ねてきました。

服部氏は80歳の高齢になりますが、講演はそれを全く感じさせない、非常にパワフルかつ革新的なものでした・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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