聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年8月12日 月曜日

宇宙放射線は健康に良い!?原子力研究の大家も「眼からウロコ・・」


(続き)・・このところ異常な暑さが続いていますね。皆さん夏バテしていませんでしょうか。12日には高知県四万十市で41.0℃という最高気温を記録し、国内観測史上1位の最高気温を6年ぶりに更新しました。日中だけでなく夜の暑さもこたえますね。東京では11日、30℃台という最低気温を記録しました。もはや「超・熱帯夜」です。
このような異常な暑さは、例年のような太平洋高気圧の張り出しだけでなく、チベット高気圧がその上に覆いかぶさる感じで日本列島を包み込んできたことが原因の一つです。これは7月上旬や3年前の猛暑の時にも長期間にわたり出現した気象現象で、日本に「安定的な猛暑」をもたらす犯人の一つとされています。

このような暑さの中では「水分」の補給が極めて大切です。暑い時には水分の蒸発量が多いので、こまめに水分を摂らなければ脱水症に陥り、最悪の場合は熱中症や心不全などを招きかねません。従って外出先でもペットボトル入りの飲料水が手放せませんが、実はこの飲料水の取扱いには充分な注意が必要なのです。
飲料水としてはミネラルウォーターやウーロン茶、スポーツドリンク、コーヒー牛乳など様々ありますが、このうちウーロン茶や牛乳飲料などを飲む場合、暑い夏場は特に「細菌感染」に見舞われる場合が少なくありません。ペットボトル入りの飲料水内に細菌が繁殖し、それを飲むことで一種の「食中毒」が発生する訳です。
実際に30℃前後という高温環境下に数時間放置したペットボトルの飲料水を調べた研究では、飲料水内に大腸菌やブドウ球菌などの有害細菌のコロニーが多数、認められています。また飲料水を飲んだ後に嘔気や嘔吐、腹痛、発熱などの食中毒を思わせる症状に見舞われた方が少なくありません。

それではこのような「ペットボトル食中毒」から身を守るには、どのようにすれば良いのでしょうか。まず大切なことは、長時間にわたり暑い場所にペットボトルを放置しないことです。特に暑い日にはクーラーボックスに入れておく、それが難しい場合には保冷剤を用意しておく、などの工夫が必要です。
またペットボトルに直接口を付けて飲まない、などの工夫も大切です。ペットボトルはつい口を付けて飲んでしまいがちですが、そうすると口内の細菌や食べ物がペットボトル内に侵入し、繁殖してしまいます。従って少し面倒ですが、コップなどに内容物を小分けにして飲むという工夫が求められます。


さて前回、7月21日に開催された「第6回 放射線ホルミシス講演会」に関する報告をしました。今回の講演会には国会議員や放射線医学の専門家なども招き、例年以上の盛り上がりをみせましたが、内容的にも多数の臨床的成果が発表されたほか、国内外の放射線ホルミシスに関する研究を紹介した講演なども行われました。
研究面に於ける著しい業績を紹介したのは、電力中央研究所の特別顧問でホルミシス臨床研究会理事である服部禎男氏です。氏は電力業界の原子力研究者ですが、80年代には放射線ホルミシス効果にいち早く注目し、内外の研究者と競うように研究を重ねてきました。服部氏は毎年のようにこの講演会でスピーチをしている常連のスピーカーです。
講演の中で服部氏は、国内外の著名な研究論文をふんだんに引用し、放射線ホルミシスの研究史を時系列で解説していく中で、最新の研究治験を紹介しました。低線量の放射線が健康に良いことは80年代から少なからず報告されてきましたが、今世紀に入ってその流れが加速し、医学界に於いて主流の考え方となりつつあるのです。

服部氏が最初に放射線ホルミシスを知ったのは1984年、米国のトーマス・D・ラッキー博士の論文に出会った時でした。ラッキー氏はNASAから宇宙飛行士への宇宙放射線の影響を調べるように依頼されましたが、その結果は驚くべきものでした。宇宙飛行士が浴びる低線量の宇宙放射線は、むしろ健康に良いことが分かったからです。
原子力研究者である服部氏にとって、低線量の放射線が健康に有益であるという見方は、当時は受け入れがたいものでした。服部氏を含め、日本も世界も放射線は微量であっても有害である、というのが不動の常識だったからです。そこで服部氏は米国の研究者に議論を挑みましたが、ラッキー氏に賛同する意見が少なくありませんでした。
このような米国での動きを受け、服部氏は1988年から動物実験で低線量放射線の影響を研究しました。マウスやラットに低線量の放射線を照射したところ、活性酸素を分解する酵素であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の活性を向上させ、過酸化脂質の生成を抑制し、さらに細胞膜の透過性を向上させるなどの好影響がみられました。

当時、放射線に関する「常識」として疑われなかったのが、米国の遺伝学者であるJ・H・マラー博士による「直線的無しきい値仮説」(LNTモデル)というものでした。これは、放射線は微量であっても有害であるとする仮説で、この研究によりマラー氏は1946年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
このLNTモデルを根拠に、国際放射線防護委員会(ICRP)をはじめとする世界の放射線関係者は、放射線に関する規制値を50年以上にわたって築いてきました。それに則り日本に於いては、一般人の被曝許容量を1年間で1ミリシーベルト(mSv)以下とする、などの厳格な規制を敷いてきたのです。
ところが実はこのマラー氏の研究は結果的に、ある特殊な条件下で行なわれました。すなわち実験に用いた細胞はオスのショウジョウバエの精子でしたが、この細胞はDNA修復力を持たない特殊な細胞だったのです。そのために微量の放射線であってもそれによるDNA損傷に耐えられず、細胞は死滅していきました。

現実には我々人間を構成する細胞を含め、殆んどの細胞は「DNA修復力」を備えています。マラー氏の研究は、このDNA修復力を考慮に入れていませんでした・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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