聞き上手院長のたまには言わせてブログ

2013年10月26日 土曜日

ウツの原因が何とアレルギーだった!体調不良の隠された原因とは?

(続き)・・昨夜、NHKテレビの「病の起源・心臓病」を見ました。私はあまりテレビというものを見ない人間ですが、医療や歴史に関する番組は時々見ています。皆さまはご覧になったでしょうか。
人間は進化とともに体型やライフスタイルを劇的に変化させてきましたが、それに付随して様々な病気をも抱え込んでしまいました。代表的なものの一つとして「糖尿病」があります。農耕の発達により人類は安定した食糧を確保し繁栄しましたが、糖質やカロリーの過剰摂取による糖尿病の増加を招いてしました。現代では砂糖の使用や加工技術がそれに拍車をかけています。

人類の進化や文明の発達に伴い増加した病気は他にも多く、腰痛やアレルギー、ガン、うつ病などが挙げられます。「病の起源」シリーズでは、これら人類特有ともいえる病気が増加した原因と対策について、最新の医学研究を紹介しつつも、一般の方にとても分かりやすく解説しています。
昨日の「心臓病」では、哺乳類が繁栄した理由の一つに「心筋の強靭さ」があるものの、それが人類に心臓病が増えた遠因となっていること、それと並んで現代人が摂取するようになった食材が、心臓病の急増に関与していることなどが話題となりました。まさに眼からウロコの感があります。


さて今回から数回にわたり、クリニックの新メニューの二つ目である「遅発型フードアレルギー検査」について、解説いたします。

◎遅発型フードアレルギー検査

○体調不良の意外な原因「遅発型フードアレルギー」とは?

我々は健康を維持するために毎日、食事をしていますが、健康に良いと信じて選んでいた食べ物が、逆に健康を害していることが往々にしてあるのです。
最近、原因不明と考えられていた様々な病気や体調不良を引き起こすものの一つとして脚光を浴びているのが「遅発型フード(食物)アレルギー」です。これはある特定の食材を摂取してから数時間、遅い場合で数日が経過した後に症状が出現するアレルギー疾患で、よく知られているフードアレルギーとはかなり異なる特徴をもっています。

通常、我々がよく目にするフードアレルギーは、サバやエビ、ソバなどを食べた直後に蕁麻疹や発疹、浮腫、呼吸困難などの急性症状が出現するというものです。これはいかにもアレルギーらしい症状が、食べてから短時間で出現するため、たいへん分かりやすいアレルギーということができます。これを「即時型フードアレルギー」といいます。
これに対して「遅発型フードアレルギー」は上述のように、摂取後かなり時間が経ってから症状が出現します。また症状は頭痛、不安感、うつ症状、関節痛、全身倦怠感などと、およそ「アレルギーらしくない」症状が中心のため、えてしてアレルギーとは認識しづらい、分かりにくいアレルギー疾患なのです。

○遅発型フードアレルギーのメカニズム

アレルギーに関して大切な役割を果たす物質の一つに「免疫グロブリン(Ig)」があります。このIgが食物などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)と結合し排除する過程で、様々なアレルギー症状が引き起こされるのです。
即時型アレルギーに関与するIgは「IgE」です。IgEはアレルゲンと結合すると白血球の一種である肥満細胞を刺激してヒスタミンという生理活性物質の産生を促します。ヒスタミンは強い作用を示し、蕁麻疹やくしゃみ、鼻水、流涙などのいわゆる「アレルギー症状」を引き起こし、重度の場合は呼吸困難などの重篤な症状を招きます。

これに対して遅発型フードアレルギーに関与するIgは「IgG」です。IgEとは異なりIgGはヒスタミンの産生は促さず、アレルゲンと結合して「免疫複合体」を形成します。免疫複合体は直ぐには悪さをせず、血流に乗って全身各所に運ばれ、そこで少しずつ蓄えられます。
免疫複合体の量がある限度を超えると、徐々に悪さをし始めます。それが蓄積した臓器や組織の場所によって特有の症状が現れるのです。例えば筋肉の症状としては筋肉痛、肩凝り、腰痛など、脳神経系の症状としてはうつ症状、不眠、不安神経症など、胃腸系の症状としては腹痛、便秘、下痢、過敏性腸症候群などが起こり得ます・・(続く)

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投稿者 蒲田よしのクリニック 院長

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